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てんかん患者への偏見はまだ根強い

てんかん患者への偏見にはまだ根強いものがあり、特に就職をする上で、また就職後の差別も多いものです。
てんかんは本人が希望して罹患した病気では決してなく、発作が起きて気づくこともあります。
しかし、投薬治療をきちんと受けていて、服薬をしていれば大幅に発作が起きる可能性のあり、多くの人が通常の人と変わらない生活をしています。
それでも社会の理解が足りずに偏見が強いということがむしろ社会的問題です。

てんかんの人は、この病気を持っているというだけで差別を受けることがあります。
就職する時には持病をきちんと申告するのが一般的ルールなのですが、あまりにもこの病気に対する偏見が強いために就職というスタートラインに立てない人たちが多いのです。
てんかんはきちんと治療を受けていれば決して怖い病気でもなく、真面目で能力の高い人が企業の理解な不足しているために採用されないということは残念なことです。

それではなぜこのような偏見が生じるのか。
昔は現在のようにクオリティが高く、症状に見合った薬があまり発達していなかったこと、また、今でも抗てんかん剤をきちんと服用していない人、それから、てんかんには睡眠不足と過度のストレスが大敵です。
自らきちんと服薬を続けることや、社会の中できちんと患者さんを守る姿勢がないと、発作を起こしてそれが公衆の面前に触れることによって、発作を起こしてしまいます。
それが一般人には、てんかんというものはとても怖い病気で、あんなに大きな発作を起こしてしまうのかという認識につながってしまいます。
確かにてんかんの人は、てんかんというだけで、自分は大きな病気だという烙印を押されたような気持ちになり、それを認めたくないために服薬に抵抗があり、薬を飲みたがらない人がいるということも事実です。

これは大人ではなく、むしろ自尊心が高い子供に多いようです。
だからと言って子供のてんかんの治療が不可能というわけでは決してありません。
むしろきちんと医療や親の教育で服薬の大切さについて知り、発作を起こさなくなるものです。
一例だけを見ててんかんが怖い病気だと判断することが偏見につながります。

てんかんで就職や仕事をする上で不利になった実例

てんかんの人はこの病気になったと申告して就職面接に落とされるという実例をよく聞きます。
就職面接では一番最後に病歴の有無について尋ねるのですが、てんかんが持病だということを話すとそれだけで面接官の顔色がサッと変わり、不採用となってしまうということがよくあります。
この病気というだけで仕事に就けないということもあります。
また、仕事を実際に解雇されてしまうという実例について聞いたこともあります。
デスクワークで、てんかんであっても何の支障がない仕事でも、てんかんの人はいつ発作が起きるのかがわからないため、危険だからという理由で解雇された実例があります。

こういった際には上司が勝手にこれは危険な病気だと勝手に判断してしまい、仕事中に発作が起きたら支障が出る、周囲に迷惑をかけるだろうと偏見を持って解雇してしまうわけです。
てんかんを理解するためには、きちんと患者さんと社会との有機的なつながりが必要です。
この場合で言えば、患者さんと上司がよく話し合い、てんかんの発作はいつから起きていないのか、投薬して治療はどのように行われていて、その効果はどうなっているのか、医療機関では患者さんのてんかん発作を起こす可能性がどのぐらいあるのかということについて、きちんの医師と上司が患者さんの了解を取って話し合いをするなり、また、少なくとも診断書を受領して判断することが大切です。
それは、機械を扱う仕事についても同じことが言えます。

発作が長らく起こっておらず、薬がきちんと長期間にわたって効果を示しているてんかんの患者さんがやはり解雇されてしまったという実例についても聞いたことがあります。
てんかんに対する社会の偏見はまだまだ根強いですが、適切な報道や啓蒙活動が今後、より一層大切なものになります。

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