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てんかん診断の為に行われる検査について

大脳で活動する神経細胞は、お互いに調和を保ちながら電気的に規則正しいリズムを刻んでいます。
そのリズムがニューロンの過剰発射などによって激しい電気的な乱れが生じます。
そのような状態が繰り返し発生し、発作が起きるのがてんかんです。

てんかんは脳に何らかの障害や傷があることを原因としている症候性なものと原因が不明な特発性なものがあります。
特発性は、検査をしても異常が見つかりませんが、症候性については検査によって原因を究明することができます。

てんかんは正確な問診が重要になります。
いつ起こるかわからない発作について、直接検査することはできないので、どのような状態で、どんな症状があり、どうなったのかなどを患者と目撃者の証言から再構成します。
そして、血液検査などの必要な検査を検討します。

てんかんの検査は、脳波や脳の構造についての観察によって行われます。
人間の脳は常に微弱な電気が流れています。
脳波検査は、頭皮に電極をつけることで電気的な信号を読み取り脳神経の動きを見ることができます。
発作が起きている時の脳波を記録することができるのが、ビデオ脳は同時記録です。
どのような状態でどのような脳波になるのかがわかるため、ビデオ脳の同時記録は原因究明に有効です。
そのためには長時間の脳波検査が必要となります。

脳の構造に問題がある場合には、MRI検査、CT検査、SPECT、PETなどの画像診断が有効です。

MRI検査
強い磁場と電波によって体内の断層を見るために使われます。脳梗塞を早期に発見することができます。
CT検査
X線の透過によって断層を撮影することができます。出血があるときにわかりやすい特徴があります。
SPECT
放射性同位元素を体内に注入して感度を増したCT検査です。
PET
ポジトロン放出アイソトープという物質を体内に注入して感度の良い画像を取得します。体内から放射されるものがある分、詳細な構造を分析することができます。

てんかんの疑いがあっても検査をしない危険性について

発作などが起こって、てんかんのおそれがある場合は医療機関で問診を受けた方が良いでしょう。
一般的に行われる血液検査では検出することができないため、患者が自覚して自ら確認する必要があります。

てんかんを治療するには長い時間を必要としますが、薬物治療によってコントロールすることができます。
脳の神経細胞の電気的な興奮を抑えたり、興奮しても他の神経細胞に影響を与えないようにすることで発作が起きにくくすることができます。

てんかんは普段の生活では支障なく過ごすことができます。
発作が起きた時だけ自分では自由がきかなくなり、動けないなどのトラブルが発生します。
そのため、周りからは気づかれることなく生活することができます。
だからと言って、検査を受けずに治療を行わないままでいると、重大な事故につながる恐れもあります。

発作が起きると数秒から長い時間で痙攣などを起こして、体が膠着します。
そのまま転倒する恐れもあるし、気道がふさがって窒息したり、舌を噛んで出血する恐れもあります。
高所や不安定な場所で発生した場合には、体を守ることができないため大きな怪我に繋がることも考えられます。

てんかんの患者に重要なことは自覚することと、それをコントロールできる手段を見つけることです。
周囲の人に伝えることで発作が起きた時に適切な介助を受けることができます。
また、すべての発作がてんかんとは限らないため、他の疾患が見つかる可能性もあります。
どのような疾患も早期発見による治療が有効です。
健康診断で行われる検査項目では発見することができないため自発的な受診が必要です。
安心して生活を送るためにも、検査を受けてはっきりさせることが重要です。

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