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世界のてんかん患者数はどれくらい?

てんかんとは、てんかん発作を繰り返すことが特徴の病気です。
てんかん発作は脳のニューロンの「過剰な」あるいは「同時期的に生ずる」電気活動に基づく徴候や症状が一時的に生じるものです。

世界のてんかん患者数は5000万人とされています。
人口100人のうち0.5~1人(発症率0.5~1%)にみられます。
だれでも発症する可能性があり、世界中で頻度の高い神経性の病気のひとつです。
世界中で5000万人がかかるてんかんという病気は0.01人がかかっていることになり、とても身近なものだということがわかります。

発症する年齢は3歳以下が最も多く、成人では少なくなります。
しかし、高齢者になると脳血管障害にかかる人が増えてくるので、脳血管障害を原因としたてんかん発作を起こす人が増えます。

小児てんかんの患者さんは、自然に治癒することは少なく、成人になっても治療を継続する場合が多いです。
脳血管障害がもとで起こるてんかん発作は、原因の脳血管障害が治癒すれば症状が治まることもありますが、原因が治らない場合は、てんかんの治療も継続して行わなくてはいけません。

てんかんと診断されると、発作をおさえる内服治療が始まります。
発作が起こる可能性のある時期は、内服を続けなければいけません。
発作が頻繁に起こると、社会生活が送れなくなったり、自分自身の身の安全が保たれないからです。
しかし、適切に内服を続けていれば、症状をコントロールできます。

抗てんかん薬は、医師と使用量を相談しながら飲み続けることが必要です。
自己判断での内服中止はとても危険です。
また、長期にわたる内服で、副作用の恐れもあるので、それらも定期的に主治医がチェックすることになります。

発展途上国のてんかん患者では、てんかん治療薬が存在するにも関わらず、資源の不足により、治療が受けられない状態があり、問題になっています。
また、医師の不足により診断が遅れ、適切な治療が受けられない人も多いようです。
そういった場所への支援が今後重要になってくるでしょう。

日本のてんかん患者数はどれくらい?

日本国内のてんかん患者数は約100万人です。
発症率は、世界の平均と同じく、0.01人がかかっていることになります。
日本でも100万人の患者数があるてんかんに対して、身近なものとして扱い、正しい知識を持つことが重要です。

てんかん発作には、部分発作と全身発作に分けられます。
部分発作では、脳の一部にだけ異常な電気発射が起こります。
全身発作では、脳全体に、電気発射が広がります。
部分発作では手足や顔がつっぱる、ねじれる、輝く点や光が見える、音が聞こえにくい、頭痛や吐き気がする、急に動作を止め、顔をボーっとさせる、辺りをフラフラと歩き回ったり、口をモグモグさせるといった無意味な動作を繰り返す、など多彩な症状がみられます。

全身発作では手足をがくがくとふるわせたり、一定のリズムで手足を曲げたり伸ばしたり、歯を食いしばったりする発作を長いと1分以上続けたりします。
その間に意識はありません。

もし、そのような状態の方を見かけたら、てんかんの患者さんであるかもしれないことを思い出してください。
患者さんの身の回りに危険があるようだったら、危険を取り除いてください。
そして、力で抑え込もうとせずに、見守ってください。
そのような現場に居合わせると、とても驚いてどうしていいかわからなくなりますが、まずは落ちつくことが重要です。

普通は発作は1分~長くても数分で終わります。
その後10~20分で意識が戻ることが多いので様子をみましょう。
発作があまりにも長く続くようであれば、病院を受診したほうがいいでしょう。

てんかんは、誰でもなることがあり、患者数の多い身近な病気です。
内服治療をすれば、普段通りに生活できる病気です。良く知ることから始めましょう。

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